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『「子なし」のリアル』の制作過程で一番時間かけたのが
内容、特にテーマの核、基本となるところの議論。本当に時間はかけました。
そのお話の中で若い編集さんから出たタイトルのことば
「母性(へ)の幻想」という言葉。
これは、ノンファンに関することを考えるうえで
大きなキーワードだと思いました。
一般的に
女性は、子どもを産みたいと思っているはずだという考え。
そして、母性があるはずだという考え。
これは男性に対しては不正が、あ、違った、父性があるはずだ、という考えに
なるときもあります。
世の中の子どもというものを、その存在を、
それほどかわいいと思えない、
だから子どもはそこまで欲しくない
という人に対して
上記の考えが当人を苦しめます。
とくに年配者の方からの説教はうるさいかもしれない。
子どもが欲しかったけれどいない人に対して
事情を知らない人が、
またこの母性、父性の話を持ち出すこともある。
そして、この母性、父性があるはずだという考えは
母親になった人でも父親になった人でも
子育てのなかで
自分には母性が足りていないのか、自分には父性が足りていないのか、と
悩む場合もあるでしょう。
どっちにしたって言われるの。
別に足りてなくたって
なくたっていいじゃ~ん、としか言えないよね。
他人が女には母性がある、男には父性があるといくら説教したところで
本人にとっての実感がなければ
それに苦しむのであれば
やはりそれは
母性という幻想
父性という幻想
でしかない、
と思う。
(なんだか真面目ちっくな投稿になってしまった)