DNAという言葉を使われるとノンファンとしては

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ちょっと今日のはまじめかも。

今は好きな本考えたことあまりないけれど
30代の時に、好きな本は?と聞かれたら
(聞かれること何か多かったんだよね~)
ベストスリー、いや多分ベストの本が
『意識の進化とDNA』
という、
なんとも一見研究書かと思えそうな真面目なタイトルの本でした。

柳沢桂子さんという私の親くらいの世代の生命科学者が
急に原因不明の病になって研究の道を断たれた後、数々の本を書いている、その中のひとつ。

難しいタイトルだけれど
小説風に専門知識と柳沢さんの生死感など織り交ざって(死を意識した中で書かれていると思われる)
とても分かりやすく
綴られていた不思議な独特の世界がなんとも言えず夢中で読みました。

その時、私はまだもちろん独身で、結婚したかった。
30代前半で、結婚の先にもちろん、子どもを持つ人生を描いていました。

柳沢さんは原因不明の病でおそらく痛みにも耐え、その中で生命についての
本を書いているので伝わってくる度が大きくて

柳沢さんの考えを主人公に語らせている

「遺伝というのはある意味ではDNAを通して伝えられる”記憶”」
「36億年の歴史をもつDNAが本来の自己である」

といった言葉がめちゃくちゃ胸に響いてきていました。

今は一般的な言葉だけれど
DNAという言葉が段々と使われ始めた頃だった(子どもの頃にDNAなんて言葉なかったよね~)。

DNAという言葉が含む意味ー言葉から想像される世界 を考えると
36億年、命がつながれてきて、今生きているのってすごいんだな、とか
思ってしまえる本の内容。

そんな今よりはまだ多感(30代前半なのでまだね^^;)な頃で
子どもを持つとDNAが、36億年の歴史がつながれていく~、という
なんだかロマンみたいなものも感じてました。

なので子どもがいない人生決定になった時

ああ、私は36億年もつながれてきたものを後に残せないんだ

と考えるとこの本がすごく好きで影響を受けただけに
すごく悲しくて悲しくて😢😢😢😢😢
立ち直るまでには何年も(DNA引き継げないだけが理由じゃないよ)
悲しみ。

カウンセリングやセラピーを学んだ理由のひとつもここ。

こういう話を書いたのは
最近、私より若い、子どもが欲しかったノンファンの方の話を聞くことがあって
その悲しみや涙に接すると
自分が😢の頃のことを思い出して
悲しみの感情のシンパシーを感じるところがあったので。

で、DNAって言う言葉今は苦手。

36億年、その後のバトンを引き継げなかった者なのでさ~^^;

だからメディアで、誰かがDNAという言葉を自分の子どものことを語る延長上で語られる時
ちょいイヤなのよね。

でも柳沢さんの『意識の進化とDNA』は(今は少し内容が古いのかもしれないけれど?わからない)
とても良かったし
また他の本も読んでみようっとこのブログを書きながら思ったのでした。

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