この前訪れた旅先の宿のロビーにたくさんの本が並んでいました。
でも、その本の選び方が全く脈絡なくて、ちょっと混乱。
地域に関する本やビジネス書、詩集、絵本、そして他にも、
何を基準にどれをどう選んだのかわからない本ばかり。
普通、宿に置いてある本って、例えば旅に関するものや、ビジネスや心のケアに関する本など、
テーマが統一されていることが多いですよね。
またはあるコーナーはこの分野の本、ここの一角は〇〇関係の本、というように。
でも、ここの本は隣のが全く違うジャンルで、頭が混乱しちゃいました。
その中で見つけたのが、倉本まなかさんの『子なし専業主婦ですが何か?』という本。
このタイトルは知っていたけれど、手に取るのは初めて。後ろの方を見たら2018年に発行。
子どもがいない専業主婦が主人公の小説です。
残念ながら、時間がなかったのでパラパラとしか読めませんでしたが、
その中に、主人公がノーベル賞受賞者とその奥さまについて語っているところが目に飛び込んできました。
それを読んで、私も急に思い出したんです。
ー・ー・ー
田中さんがノーベル賞を受賞したのはもうだいぶ前ですね。
田中さんの奥さまもテレビで見ましたが、お子さんがいらっしゃらないようでした。
「この奥さまがいたからこそ、夫はノーベル賞を取れた」という、いわゆる内助の功的な話も
私も聞きました。この小説にもそれに関することが書かれていて、
夫が成功しないと妻の価値はないのか?そんなことない。
といった内容(正確ではない すみません)
その部分を読んで、考えさせられました。
この本が出てから6年が経ちましたが、夫が出世すれば「内助の功」として評価され、
そうでなければ子なし専業主婦が肩身の狭い思いをする風潮は、
あまり変わっていないように感じます。(もちろん、個人差はありますが、私の感覚として)
かつて、ブログのネタを探していた時、ノンファン(子どもがいない夫婦)の例を探していて、
田中さんご夫婦のことが気になったこともあります。
人のプライベートを深く探るような感じがして、心が痛むことありました。
それでも、ノンファンの有名人の存在に励まされるので、ここがジレンマ。
この本のタイトルは、子なし専業主婦に向けられる言葉に対する、反発や問いかけのように感じました。2024年の今でも、「子どもがいなくて仕事もしてないの?」と、軽い気持ちで言う人がいるんじゃないかと感じています。
ー・ー・ー・
先日Dinksの活動を始められた方のことを記事に書きましたが、クラファン始められています
想いやコメントに元気づけられる・・・☺
子どものいない夫婦のかたちへの理解を広め、多様性が認められる豊かな社会を実現したい
マイノリティである子どもがいない人向けの活動はNPOでやるべきなんじゃないかと私は思って
勉強会に行ったりやNPO見学や話聞いたり(自分で言うのもなんだけれど)かなりやりました。
が、、、子どもがいない人がマイノリティであること、
社会で居づらさを感じている子なしが少なくないこと、
ーこれ自体が本当ーーーーーに知られていなくて、NPO設立の最低限の人も集められないので
株式会社でやることにしました。もちろん社会からまだ注目されていないココは
採算なんてマイナス覚悟で(私はそのとおりになった💦)。
それは今も変わっていない状況です。
だから、この分野に踏み込むこれからの人に👏👏👏なのよね。