2017.8追記:子どもがいないをノンファンNonEnfantで表すようになりました
その昔、DINKSという言葉が流行りました。
Wikipediaによると
Dual Income No Kids(2収入、子供なし)
「共働きで子供を意識的に作らない、持たない夫婦、またその生活観のこと」
バブル時代を知っている私が社会に出て数年間はよく聞いていた言葉でした。
新しいライフスタイルとしてなんとなくオシャレなイメージもあったかもしれないです。
アメリカで作られ一般化した言葉らしいし。
まぁ時代が時代だけにね、、、
20代くらいで結婚してしばらく経った人が「子どもは?」と聞かれた時
「うちはDINKSだから」
といえば、あ~二人の生活を楽しんでるんだな、とか質問者は
当時想像できました(実際は楽しんでいたのか、子どもが欲しくてもいなかったのかは
分かりません)。
便利な言葉といえば便利だったかもしれないですね。
しかし
子どもが持たなかった(持てなかった)女性や夫婦を言い表すいい言葉がない、ということに
自分が子どもがいることを前提にして会話されている諸場面に
出くわす度に思いました。
またまたWikipediaによるとDINKSは
「意識的に子供を作らない、持たないという考え方や価値観を指すため、
結婚してまだ日が浅く子供がいない夫婦や、何らかの事情により子供を持つことが出来ない夫婦などは通常、
DINKSには含めない。」
子供なしで人生を楽しむというイメージがあるDINKSには
子どもを持てなかった夫婦は含まれないだろうなと分かっていたし
そもそも妻が働いていない場合はDual Incomeではないので
DINKSとは言わないなあ、、、。
話は変わるけれど、造語でもなんでも「言葉」があると
便利でなんだかあやふやにも済ませられるものだなあと
思っています。
例えば「婚活」。
こんな言葉、世間一般で言う私が適齢期の頃ありませんでした。
市民権を得た言葉になったのは10年前くらいか(?)。
昔は婚活していても、婚活という言葉がなかったので
「お見合いした」「出会いのパーティに行った」なんて
親しい友人以外には言わなかったことがほとんだと思う。
今は、後輩(女性)に聞いたところによると「今日婚活なので帰りまーす」などど
彼女の部下がふつうに言っているというではないか!?
言われた方も「あ~、がんばってねぇ~」というノリらしい。
他の女性課員も課内で「婚活中」と言っているらしい。
これって、結婚のための活動がコンカツという言葉で
一般化して受け入れられたということだと思うのです。
婚活という言葉でなんとなく「あ~、そうなんだ」
とその行動をその人なりに把握し認識します。
婚活という言葉から人はその場に合った解釈や想像をしていきますので
言葉があると便利ですよね、詳しく説明しなくてもいいので。
だから、子どもを欲しかったけれどいない夫婦や女性を指す
適切な言葉があればいいのに、と思いました。
言う方も詳しく説明しなくてもいい。
例えば
「子どもが欲しかったけれど持つことができなかったライフスタイル」を
表す言葉が「にこにこにこ」だとしたら(たとえばっ、の言葉ですヨ)
子どもは?って聞いて「うちはいないから」と答えられてしまい
一瞬の気まずい雰囲気にお互いまどったりするより
「ウチはにこにこにこなんだ~」と返された方が
なんとな~く気まずさも少ない気がするんです。
=つづく