私がまさに取り上げて欲しかったテーマ(お母さんになれなかった、子どもを持つことができなかった)の本『「産まない女」として生きるあなたへ』
リンダ・ハント・ハントン著 久坂 翠 翻訳
のことは
以前の記事でも書きました。
その中から印象に残ったことをランダムに書いていってみます。
1章の「喪失感を隠し、人知れず苦しむ女性たち」の中で、
”子どものいない女性のほとんどが、自分の失望感や悲しみをおくびにも出さず、懸命に日常を送っています。”
”永久に子どもができない状況について世間の人が話し合うことはめったになく、
この話題はタブー視されています。”
と書かれています。
最初読んだ時、ぐっ😭、と来てしまいました。
子どもが欲しかった女性がそれほど親しくない知り合いから世間話の流れで
子どものことを聞かれた時、まだ悲しみが十分癒されていない段階だったら、胸ににちくっときて
本当は涙をほろり😰と出してしまう状況になるかもしれません。
でもあからさまに悲しい顔をその人に見せたり泣きだしてしまったら
その場の空気を壊してしまう。
懸命に平気な顔をするしかないと思うんです。
癒され方は人それぞれなので、十分悲しみが癒された後だったら冷静に受け答えをし、
人によっては、悲しみが解消されていて全くもって平気な場合もあるでしょう。
しかしまだまだ悲しみが大きい場合でも、それを抑えて平気な顔を他人の前でもしなくてはいけない。
”懸命に日常を送っています”という表現にnever to be a motherをよく
言い表わしているなあと思いました。
そして平気な顔をしなくてはいけないのは
never to be a motherのことを
世間の人が話し合うことが極めて稀で(講演会やセミナー、ミーティング等聞いたことがない)
タブー視されている傾向があること。
もしかするとはれものに触るような話題であること。
それが平気な顔をしなくてはいけない、を増幅しているかもしれません。
この本が日本で出たのは約15年前ですが、
アメリカでもそんな感じなんだ~、とちょっと驚きました。
それなら日本でタブー視化されるのは
仕方ないよね、と思ったのでした。
*「母になれなかった女性」のことを
原題から取って、ちょっと変だけれどnever to be a motherと場合により(便利なので)使うことにしま~す。